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今この瞬間

The hours

 

出展アーティスト:

Ariane Mercier-Beau(アリアネ·メルシエ·ボー|フランス)

郭盈光(グオー·イングアン|中国)

馬延紅(マー·イェンホン|中国)

正木絵里子(マサキ エリコ|日本)

2024年11月2日(土)-11月17日(日)​

11:00 - 18:00

月曜休館​​

 

主催:ARTiX³

共催:一般社団法人日本国際文化芸術協会

協力:尚藝舎(トークイベント会場提供)

キュレーター:馬延紅

デザイナー:翟 倩文

 

「今この瞬間」は、ARTiX³の新しい試みとして、異なる国籍を持つ4人の女性アーティストによる合同展です。この展示は、出展アーティストである馬延紅が初めてキュレーターを兼任し、異なる文化背景を持つ女性アーティストたちを集めました。彼女たちは、個人から公共、内面的なものから外面的なものまで、それぞれの独自の表現を通じて女性としてのアイデンティティ、身体経験、個人的感情を探求し、観者の思考と共鳴を引き起こすことを望みます。

——ARTiX³(主催者)

 

 

今回、ARTiX³で開催される4人の女性アーティストによる合同展は、「今この瞬間」というタイトルが付けられました。この言葉は、アーティストたちが女性としての意識に目覚め、それを作品に反映させる特別な瞬間を表しています。また、「今この瞬間」は、年齢、教育背景、国籍、そして経験がそれぞれ異なる4人の女性アーティストが、創作者としての立場で繋がり、ARTiX³に集まる瞬間でもあります。

©️正木絵里子

 日本出身の正木絵里子は「吹きガラス」の技法を使って制作しています。正木の作品は、幼い頃から感じていた「私は完璧な女性ではない」という身体的な劣等感から生まれます。出産·母乳育児という女性特有の経験をしてもなお、堂々と完璧な女性であると言い切れない自身に対する疑念。それを払拭するように作られた作品は作者の面影そのものであり、作者自身を癒すごく個人的なものなのであります。

©️郭盈光

 中国出身の郭盈光は、公共性をテーマにしたアートプロジェクトを展開しています。彼女の作品は、個人の経験を公衆に見せ、外部からのフィードバックや影響を受けて、それを個人的な内省や作品の発展に結び付ける手法を取り、公共性と私的領域との間にある緊張関係が表現されています。郭は、インスタレーション、写真、彫刻、絵画、映像、パフォーマンスなど、複数のメディアを融合し、外部との関係性を構築しながら、現場でしか現れない繊細で豊かな現場の感情を表現します。彼女の作品は、鋭い批評を呼ぶテーマによって、中国アート界や社会の中で思考を促し、議論を巻き起こしています。

©️Ariane Mercier-Beau

 イラン系フランス人のアリアネ(Ariane Mercier-Beau)の作品は、織物を使って女性らしさや親密さ、メンタルヘルスなどのテーマを探求しています。彼女の作品では、自身の日記をテキストとしてシルクに縫い込んでおり、シルクの柔らかさが、彼女にとって自身の言葉を優しく包み込む安全な場所となります。この作品は、観者が実際に触れることができ、テキストの内容を感じることができるのが特徴です。彼女は、個人的な経験や日常のシーンを織物という形に変換し、日常生活の親密な側面に共鳴する触覚的な物語を創り出しています。

©️馬延紅

 現在横浜に在住している中国のアーティスト馬延紅は、十数年に描き続けてきた「リアリズム絵画」から脱却し、視覚的な錯覚の理論を使って、身体や顔のイメージをコラージュし、新しい作品を創り出しています。馬は、日本のアニメに登場する目の記号や、ポップアートやカートゥーンのスタイルを取り入れた手法により、馬は誇張され、ユーモアを持つ新たな女性像を描き出しています。

アーティスト:

アリアネ·メルシエ·ボー(Ariane Mercier-Beau)  

1995年生まれ。イラン系フランス人です。2021年にフランス·グルノーブルのアート&デザインスクールを卒業。現在、横浜でアーティスト·レジデンシーを行っています。アリアンヌの芸術創作は、主にテキスタイルを媒介としており、女性性と自己イメージの微妙な差異を深く探求しています。親密さとメンタルヘルスの象徴は、彼女のすべての視覚芸術作品におけるテーマです。

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郭盈光(グオー·イングアン)  

ロンドン芸術大学メディア学部の写真修士、中国メディア大学芸術写真専攻の学士。現在は北京とホアヒンで生活·活動しています。作品はフランス、イギリス、スイス、オランダなどで個展やグループ展に展示されてきました。郭盈光の芸術実践は公共性のテーマを中心に、個人の経験と公共性との関係を探求し、両者の微妙な相互作用を示しています。彼女の作品はインスタレーション、写真、映像など多様な形式を含み、外部環境との相互構築を通じて、繊細かつ力強い視覚言語で議論性のあるテーマを探求し、アート界や社会における思考や議論を引き起こします。

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馬延紅(マー·イェンホン)  

2002年に中央美術学院を卒業。卒業制作では、現実主義の手法を革新的に用いて、同世代の若い女性たちの等身大の半裸肖像を制作したことで知られています。これらの作品は馬延紅に高い評価をもたらし、以降の十数年にわたる写実的肖像の創作の基礎を築きました。彼女は中国の前衛芸術グループ「N12」のメンバーです。主な作品シリーズには、『人のいない場所で』、『ガールフレンド』シリーズ、『モモ』シリーズ、『N人の女性像』シリーズ、『アーティストの肖像』シリーズ、『小学校』シリーズ、個人プロジェクト『子供を探して』などがあります。作品は北京西五芸術センター、中央美術学院陳列館、中国美術館、マカオ美術館、デンマークのルイジアナ現代美術館、イスラエル博物館、北京公社ギャラリー、台北の大未来ギャラリー、北京民生現代美術館、南京の百家湖美術館、東京の清アートスペース、ARTiX³アートスペース、横浜黄金町エリアマネジメントセンターなど多くの場所で展示され、コレクションされています。2020年末に横浜に移住した後、馬は作風の変化を経験しました。彼女はコラージュの手法を用いて漫画アニメの要素を作品に取り入れ、想像力とファッション文化の融合を通じて女性の身体を描写しています。

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正木絵里子(マサキ エリコ) 

 1978年大阪生まれ、横浜市在住。

大阪外国語大学在学中、バイクで日本中を旅している途中でガラスの世界に出会い、吹きガラスを始めます。大学卒業後は数年の社会人経験を経て上京しました。東京ガラス工芸研究所研究科を2009年に修了後、ガラスの仕事をしながら工芸的な側面での実績を積んで、その傍ら、誰のためでもない自身のためだけのガラスアート制作を探求してきました。正木の作品は、幼い頃から感じていた「私は完璧な女性ではない」という身体的なコンプレックスから生まれます。出産·母乳育児という女性特有の経験をしてもなお、堂々と完璧な女性であると言い切れない自身の不安があります。それを払拭するように作られた作品は作者の面影そのものであり、傷を癒すごく個人的なものなのであります。2024年5月、約14年ぶりとなる個展を開催したことにより、長年模索し続けてきた根源的な制作テーマが明らかになりました。「私の扱う素材は、生まれたての赤子のように柔らかく熱い――」と言うように、思い通りにならない素材に日々翻弄されながら制作を続けています。同11月から黄金町アーティスト·イン·レジデンスプログラムに参加予定です。

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[ 関連イベント]

アーティストトーク:

2024.11.3(日)15:00-17:00(14:30受付開始)

登壇者:Ariane Mercier-Beau、郭盈光、馬延紅、正木絵里子、許力静(ARTiX³)

司会:張瑩(研究者、ライター)

トークイベント会場:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2丁目12-5 尚藝舎ビル 3階

入場料:無料

定員数:20名(予約制)

 

申込について:

お申し込み方法: 電子メール、またはWeChatにて下記申込先までご連絡下さい。定員に達し次第受付終了いたします。

お申し込みの際は件名「今この瞬間トーク申込み」とし、お名前、ご連絡先(電話番号、WeChatのいずれか)を明記の上お申込み下さい。

 

[ 例 ]

件名:今この瞬間トーク申込み

名前:根岸 三子

電話番号:03-6458-1868 / WeChat:JCA_Association

 

申込先:

MAIL. info@jca3.art

WeChat. JCA_Association

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